十日町市議会 > 2013-03-12 >
03月12日-市政に対する一般質問-04号

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  1. 十日町市議会 2013-03-12
    03月12日-市政に対する一般質問-04号


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    平成25年  3月 定例会(第1回)          平成25年第1回十日町市議会定例会会議録            平成25年3月12日(第4日目)1. 出席議員(29名)    1番 小 林   均 君  2番 吉 村 重 敏 君  3番 遠 田 延 雄 君    4番 藤 巻   誠 君  5番 仲 嶋 英 雄 君  6番 鈴 木 和 雄 君    7番 小 林 弘 樹 君  8番 宮 沢 幸 子 君  9番 阿 部 晃 一 君   10番 近 藤 紀 夫 君 11番 安 保 寿 隆 君 12番 羽 鳥 輝 子 君   13番 小 嶋 武 夫 君 14番 飯 塚 茂 夫 君 15番 鈴 木 一 郎 君   16番 太 田 祐 子 君 17番 涌 井   充 君 18番 川 田 一 幸 君   19番 山 賀 子 平 君 20番 小 林 正 夫 君 21番 庭 野 茂 美 君   22番 山 岸 角太郎 君 23番 村 山 邦 一 君 25番 小野嶋 哲 雄 君   26番 庭 野 政 義 君 27番 宮 嶋 正 一 君 28番 高 橋 洋 一 君   29番 北 村 公 男 君 30番 小 堺 清 司 君                                              1. 欠席議員(0名)                                              1. 欠  員(1名)                                              1. 事務局職員   事 務 局 長  宮   正 朗 君      次     長  須 藤 弘 幸 君   庶 務 係 長  湯 川 幸 博 君      主     査  上 野 新 吾 君   嘱 託 職 員  池 田 好 恵 君                                              1. 説明のため出席した者   市     長  関 口 芳 史 君      副  市  長  村 山   潤 君   教  育  長  蔵 品 泰 治 君      総 務 部 長  高 橋 勝 芳 君   市 民 福祉部長  尾 身 晴 夫 君      産 業 観光部長  大 津 善 彦 君   中 心 市 街 地  山 岸   航 君      建 設 部 長  樋 口 則 雄 君   活性化担当部長   建 設 部 技 監  東   佑 亮 君      企 画 政策課長  押 木   仁 君   総 務 課 長  中 村   亨 君      財 政 課 長  高 橋 徳 一 君   防 災 安全課長  池 田 克 也 君      福 祉 課 長  大 島 利 夫 君   産 業 政策課長  江 口   登 君      農 林 課 長  森     治 君   建 設 課 長 兼  貴 田 幸 吉 君      都 市 計画課長  桾 澤 伸 司 君   上 下 水道局長   教 育 次 長  池 田 則 夫 君      学 校 教育課長  柳 沢   博 君   川 西 支 所 長  登 坂   隆 君      中 里 支 所 長  富 井 英 雄 君   松 代 支 所 長  齋 藤 一 良 君      松 之 山支所長  本 山 敏 雄 君                                              1. 議事日程 第4号                           平成25年3月12日 午前10時 開議 第 1 市政に対する一般質問                                              1. 本日の会議に付した事件    日程第1                       〇                                     午前10時00分    開  議 ○議長(小堺清司君)   これより平成25年十日町市議会第1回定例会第4日目の会議を開きます。  ただいままでの出席議員数は28人であります。  遅参届のあった方は山岸角太郎君であります。                       〇 △日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(小堺清司君)   本日の議事日程は、配付いたしておきましたとおり市政に対する一般質問であります。順次発言を許します。                                                   信濃川中流域河川環境改善について ○議長(小堺清司君)   鈴木和雄君。 ◆6番(鈴木和雄君)   おはようございます。それでは、通告に従いまして信濃川中流域河川環境改善についてお伺いをいたします。  日本一の大河信濃川は、甲武信岳の山頂まであとわずかのところから湧き出る水を水源とし、少し下ると川の流れと変わり、河口までの367キロメートルの旅が始まります。流域面積は1万1,900平方キロメートル、そしてそこから流れ出る水量は、1年間で163億トン、猪苗代湖の約3倍分に当たります。この信濃川の水は、発電用水農業用水水道用水などとして利用され、その水利権量は、農業用水で毎秒466トン、割合では8.8%、工業用水では毎秒18トンで0.4%、水道用水は毎秒15トンで0.3%、その他として毎秒11トンで0.2%として利用されています。そして、一番多いのが発電用水で、毎秒4,726トン、全体の90.3%が120を超える水力発電所で利用され、全国の水系の中で一番多く、日本有数水力発電地帯となっています。また、西大滝ダム宮中取水ダムでの発電は、水路式をとっており、その減水区間西大滝ダムから魚野川が合流するまでの63キロにも及びます。平成21年3月10日取水許可取り消し命令書JR東日本に交付され、発電取水が全停止しました。やせ細った川から一変した信濃川は、川いっぱいに水を蓄え、その流れる姿は見る者を圧倒し、これこそが大河信濃川の姿だと今でも脳裏に鮮明に残っています。そこで2点お伺いをいたします。  1点目は、今回の試験放流について、国土交通省水利使用の期間は5年間とするとして、宮中取水ダムからの試験放流が行われています。平成22年度の1年目は、毎秒50トンから毎秒100トン。平成23年度の2年目は、毎秒50トンから毎秒80トン。平成24年度の3年目は、毎秒40トンから毎秒60トンへと放流量を変え、試験放流は実施されてきました。2月19日に開催された第4回宮中取水ダム試験放流検証委員会の報告では、河川形態調査について、23年度とおおむね同様の変化であり、流量の違いによる河川形態の変化は余りなかった。また、河川景観調査でも平成22年度、平成23年度と比較しても、放流量ごとの水量感に大きな変化は見られなかったと報告がなされています。この報告をどのように評価、検証されているのか、お伺いをいたします。  2点目は、試験放流4年目の今年度は全国で初めて取水ダムへの流入量に応じた変動型試験放流が計画され、放流量最大値は、毎秒120トンで4日間程度、最小値は毎秒40トンで、夏季、秋季に各5日間程度が予定されています。過年度試験放流では、変化は余りなかったと報告されていますが、変動型試験放流で何が期待されるのか、お伺いをいたしまして、1回目の質問といたします。 ○議長(小堺清司君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   おはようございます。それでは、鈴木和雄議員のご質問にお答えをします。  まず、1つ目の2月19日に開催された第4回宮中取水ダム試験放流検討委員会において報告されました河川形態並びに河川景観調査についての評価、検証がどのようにされているかとのご質問でございますけども、事務局であります信濃川河川事務所からは、河川形態調査については、3年目における各放流量での瀬やふち等河川形態の状況を調査して、各要素、水域でありますとか、早瀬、ふち、ワンド、たまりでの面積や構成比などについて、1年目、2年目の調査結果と比較を行ったと。また、河川景観調査につきましては、3年目における各放流量での河川景観の状況を調査確認し、1年目、2年目の調査結果との比較を行うとともに、河川景観の維持に必要な条件を満たしているかどうかを確認していると、そういう報告がございました。  なお、試験放流の検証に当たりましては、各項目の現地調査JR東日本が行い、その結果をもとに解析評価信濃川河川事務所が行うことということで進められております。これまで前年度試験放流との調査結果の比較等が行われておりますけれども、私といたしましては、この委員会での検証結果が5年目の試験放流の方法の検討につながること、そしてその5年目の試験放流の動向が平成27年6月のJR東日本信濃川発電所水利使用にかかわる期間更新時に大きく影響するものであるというふうに認識をしております。同日開催されました信濃川中流域水環境改善検討協議会の場におきましても、事務局である信濃川河川事務所に対しまして、現状では5年目の試験放流方向性がなかなかわかりにくいと、今後1年目から4年目のまでの試験放流によるデータの評価をどうやって行って、5年目の試験放流の方法を決めていくのかと、今後の進め方について確認を求める発言をさせていただいたところでございます。  2つ目の試験放流での4年目に実施される変動型試験放流に対して何を期待しているかというお問いでございますけれども、これまで実施されてまいりました1年目から3年目の試験放流におきましては、放流量を変化させるタイミングについては、夏場で河川水温が上昇する時期あるいはサケの遡上する時期といった時期的要因でとらえておったわけですけれども、変動型試験放流では、上流からの流入量に応じまして、1日ごとに放流量が変化していくということになります。これまでの放流パターンに比べまして、より自然の状況に近い流況の変化が生ずることが予想されますので、これまでとはかなり違う角度からの調査結果が得られるとともに、検証、評価がなされまして、また新たな信濃川の姿が見えてくるのではないかというふうに大いに期待をしているところでございます。そして、これだけ大きな施設での変動型試験放流が実施されるのは、全国で初めてだというふうに伺っておりますので、このような信濃川での取り組みがまたいろんな方面から注目されるんではないかというふうに考えております。  宮中取水ダムからの放流量についてですけども、これについては妻有大橋西詰に設置されております表示板がこれまでより格段に大きくなりまして、橋を通行する際に非常によく見えるようになりました。4年目は日々放流量が変化していくわけでございますので、目の前を流れる信濃川の水量が一体どのくらいなのかということを橋を通過する市民の皆さんに視覚的にも見比べて感じていただければというふうに思っております。このことによって、市民の皆さんがより一層信濃川を身近に感じていただくとともに、改めて信濃川のあるべき姿について考えていただけるきっかけになることを期待をしております。以上でございます。 ○議長(小堺清司君)   鈴木和雄君。 ◆6番(鈴木和雄君)   それでは、再質問の最初に素朴な質問になりますけれども、させていただきます。  過年度試験放流は、サケの遡上期に最大値を放流する方法がとられて、1年目は毎秒100トン、そして80トン、60トンと年度ごと放流量を減少する方法がとられています。この逆の方法も考えられたんではないかなというふうに思うわけですけども、この点どのような考えに基づいて実施されたのか、そこをまず最初にお聞きをしたいなというふうに思います。あわせてこの過年度試験放流で、年間に放流された水量がどのくらいになるのか、あわせてお聞きをしたいなというふうに思います。 ○議長(小堺清司君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   放流量は、最大値はサケの遡上期であったわけですけども、徐々に減らしていったのについてどう考えるかと、こういうことだと思いますけども、私もいろんな流し方はあると思いました、それは。ですから、徐々に減らしていって、そしてこれでもいいじゃないかというふうなシナリオを想定する市民の方もいらしたんじゃないかと想像しました。今回も夏季と秋季に40トンを5日間ずつ流すということに決着したわけですけども、これについてもJR東日本から非常に強いそういった意向が示されたわけであります。そうしたことから、いろんな形にチャレンジしたいということがまずあったのではないかというふうに思います。私は、この流し方に関しまして、特に特別な感想は持っていませんけど、1つに説得をしていくときのシナリオを想定しながらこういったものを提案していただいたのではないかなというふうに当初市民の皆様に思われるかもしれないなと感じたことは事実でございます。そのことにつきましては、担当部署のほうからお答えをいたします。 ○議長(小堺清司君)   建設課長。 ◎建設課長上下水道局長貴田幸吉君)   放流量ですが、正直言って年によって物すごく違いがございます。去年のように物すごい猛暑で、流入量自体が物すごく少ない年もあれば、逆に相当夏上流域で雨の多い年もございます。ですので、単純に幾つだと言われても、簡単に幾つとは言いがたいのが現状です。何十年という単位で捉えれば出るんですが、ただそれは要は試験放流が始まる以前の数字の世界だと全然もう今の状況と違いますので、少なくともこの試験放流3年間の間は相当量が違って、幾つと言われても、その年であれば特に去年なんて物すごい猛暑でしたので、去年、おととしもそうですけども、猛暑でああいう状況の中、あの数字が果たして適正なのかどうかというのがちょっとわからないんですが、大体1年間過去の例を見ますと、250から300程度が平均と言われておりますが、その範疇であるというふうに理解をしております。以上です。 ○議長(小堺清司君)   鈴木和雄君。 ◆6番(鈴木和雄君)   わかりました。流量については、変化があるということは十分承知していたんですけれども、わかりました。  じゃ、次に移りたいと思いますが、平成22年の5月26日に開催された第1回宮中取水ダム試験放流検証委員会の資料では、試験放流の目的についてと書かれています。それによりますと、宮中減水区間における河川流量の検討に必要な基礎資料を収集し、水利使用規則に定める放流量について調査、検証の結果を踏まえ、必要な見直しを行うために実施しますというふうになっております。その上で、河川流量の調査、検証の考え方として、調査、検証は維持流量の検討を主な目的とし、基準渇水水量の範囲内で発電施設を供用するかんがい用水に支障を与えない流量で行うこととしますというふうにその考え方が示されています。過年度試験放流では、ちょっと繰り返しになりますけれども、大きな変化はなかったと報告がありますけれども、ここに示されているような試験放流は、あくまでも必要な基礎資料の収集ですので、この点から考えますと、基礎資料の収集にふさわしい放流量だったのか、その辺がちょっと疑問点なもんですから、1回目の質問とダブるかと思いますが、どのようにお考えなのか、お聞きをしたいなというふうに思います。 ○議長(小堺清司君)   建設課長。 ◎建設課長上下水道局長貴田幸吉君)   試験放流量決め方でございますが、22年に検討委員会で決められた。1年目から3年行っておりますが、当時どういう決め方というのはあれですけども、基本的にはいろいろのバリエーションを試してみたいというのがその基本的発想であったというふうに思っております。多いほうからやるべきか、少ないほうからやるべきかというのは、それはいろいろ意見あるかと思いますが、5年目はどうだかまだ正式には決まっていませんが、5年間通じて試験放流の中でいろいろの数字の変化を見ていくと、状況を見ていくということで、いろいろのバリエーション、いろいろのケースを生み出すような形というものを想定をして決められているものと考えております。以上です。 ○議長(小堺清司君)   鈴木和雄君。 ◆6番(鈴木和雄君)   今ほど放流量のいろいろのバリエーションというお話がありましたけども、結果として過年度では余り変化はなかったという報告なんです、3年間のやってみた結果。これは、じゃ本当にそのバリエーションに富んだ放流のやり方だったのかというのがやっぱり素朴な疑問なんです。だから、そこのところを皆さんがどういうふうに考えているのかというところをお聞きしたんですけれども、そこで少し立ち入ってお聞きをしたいと思いますけども、減水区間のありようを考えるときに、ダム流入量に対して取水量放流量の関係がどうなっているのかということが大事な要素ではないかと思います。そこでお聞きをいたしますけれども、過年度試験放流における取水量をお聞きをしたいと思いますし、あわせて利用率についても2点ともかなり数字は細かくなるかと思いますので、概略で結構ですので、お聞きをしたいなというふうに思います。
    ○議長(小堺清司君)   建設課長。 ◎建設課長上下水道局長貴田幸吉君)   使用量、私ども内部事務を行う都合上いろいろの数字等JR東日本等を通じてしておりますが、基本的には利用率といいますか、取水率といいますか、についての計算は最終的に私どもは行ってはおりません。個々のデータを必要に応じてとっておりますが、基本的には流入量放流量を私どもは必要に応じて資料収集をしております。結果的に計算をすれば、取水量は出るのかもしれませんけども、きちっとした形でのそういう計算は特別しておりません。以上です。 ○議長(小堺清司君)   鈴木和雄君。 ◆6番(鈴木和雄君)   取水量について特別な計算をしていないというお話ですけれども、JR東日本では恐らくどの程度水を利用していますよという報告はされているかと思うんです、国交省のほうに。当然担当の皆さん方も恐らく知っているかと思うんですけれども、自治体によっては聞きに行けばちゃんとそのことを教えてくれるんです。だから、現実としてそういうことが行われているわけですから、取水量は確実に把握されているわけですから、ぜひそこのところを公表していただきたいなというふうに思います。  それから、利用率についてですけども、第1回の試験放流検証委員会が開かれる前の資料によりますと、そこに利用率というのは書かれていたんです。ところが、試験放流検証委員会の第1回目の資料には、その部分が消されちゃっていたんです。どういう理由なのか、ちょっとわかりませんけども、ちゃんと把握されている数字ではないかと思いますので、ぜひまたその辺をお願いしたいと思います。  平均利用についても、お聞きをしたいと思いますけども、国交省では流量観測宮中取水ダムの上流の宮の原と下流の姿橋で観測を行っています。一般的には先ほど課長の答弁の中で平均流量250から300というふうなお話がありましたけれども、宮中ダムでは流入量の観測に当たって、フロート式水位計を使って観測を行っています。当然先ほどのお話のように豪雨や渇水時で大きな変化はあるかと思いますけれども、もう少しそこの部分を突っ込んで、平均流量として確認されている流量をどのように捉えているのか、その辺をお聞きをしたいなというふうに思います。 ○議長(小堺清司君)   建設課長。 ◎建設課長上下水道局長貴田幸吉君)   平均流量、宮中のダムからの放流量というのはJRから資料をいただければ出ているわけですのでわかりますが、それ以外のところの流量は、これ国土交通省で定点で観測を何カ所かでしておりますが、ただ水位で国土交通省がやっているのは、基本的には河川管理洪水等に対応するために水位観測を行っておりますんで、それでもって水量が出ているわけですが、ちょっと計測の方法がダムから出す水の計算の方法と、それから国土交通省が河川の定点でやっている算出の根拠、方法が違ってきます。河川の普通の定点でやる場合は、河川断面あと水位を入れて、どのくらい水位があるからということでもって流量を出しているというようなこともありますんで、一概にそれらを比較をすることがちょっと必ずしもいいかどうか、基本的な方向は見えるかもしれませんが、数字的にそれが細部にいくと必ずしも妥当かどうかというのは、ちょっとまた考える必要があります。特に河川の場合、場所が違えば当然途中からの支川からの流入あるいはまた用水の取水等があって、当然増減が生じますので、同じ地点での流量じゃないので、一概に。基本的な方向性を見るには参考になりますが、ただその数字が必ずしも妥当な数字かどうかというのは、また別の問題ですので、それは全体を見る中で大きなところでの数字を見ていくという方向で考えております。 ○議長(小堺清司君)   鈴木和雄君。 ◆6番(鈴木和雄君)   今のお話はわかるんですけども、結局平均流量というのは、先ほどの話にありましたように、大体毎秒250トンから300トンという範囲内で信濃川には水が流れていると、そういう認識でよろしいわけですよね。それをじゃ確認したいと思います。 ○議長(小堺清司君)   建設課長。 ◎建設課長上下水道局長貴田幸吉君)   先ほど申しましたように、年によって大きく違います。それこそ200トン切っている年も当然ありますし、少ない年は本当に百五、六十という年も当然あるわけですし、多い年はさっき言った300も超える、350とか、400近い年もございますので、何をもって平均かと非常に難しい話なんですが、過去10年程度で見ればということなんですが、ただ先ほど言いましたように10年といってもそれ以前の昔の話がありますので、それを含めての10年が果たして妥当な数字かどうかと言われると、これまた疑問がありますので、本当に正しい平均流量と言われてもなかなか出ないと。去年あたりはかなり少なかった、200までいかないくらいの数字、1年で見ればなると思っておりますけれども、多い年はまた逆に物すごく多いということで、いつからいつの期間限定というのは、毎年流量が違いますので、難しい状況なんですが、10年ぐらいとか、20年といったスパンで見れば、先ほど申し上げたように250とか、300という話になるんですが、ここ数年ということになると、これはなかなか出しにくい状況です。 ○議長(小堺清司君)   鈴木和雄君。 ◆6番(鈴木和雄君)   流量の関係でもう一点お聞きをしたいなというふうに思いますが、宮中取水ダムから放流されている流量と、姿橋、これは国土交通省が観測しているわけですけども、そこの数値というのは、測定値というのは、相関関係にあるかと思うんです。しかし、数値を見てみますと、自然の流れからして、非常にふつり合いのところが見受けられるんです。その辺のところを担当の皆さんどのように認識されているのか、お聞きをしたいなというふうに思います。 ○議長(小堺清司君)   建設課長。 ◎建設課長上下水道局長貴田幸吉君)   先ほどもちょっと申しましたけども、国土交通省が定点で観測しております姿橋のところの観測所がありますが、当然その間には支川もあり、水も自然に落ちております。そういうことから、必ずしも一致はしないと。ただ、先ほども言いましたが、大きな流れとしては放流量に応じて変化をしていくと、これは当然あるんですが、必ずしもそれが一致をしているかと言われれば、そうでない。その日の状況によっては違ってくることは当然あるかと思っております。  それともう一点は、はかり方が宮中の取水ダムで出すゲートから出ている水量といいますか、計測方法とそれから河川の定点ではかっている流量の計測方法そのものもやっぱり基本的には違いますので、必ずしも正確な数字、どっちが正確ということじゃないですが、はかり方が違う以上は若干のやっぱり違いが出てくるのはしようがないのかなと。それから、河川の定点の場合は、水量で河川断面をある程度決めたその中で水位観測をしていますが、その河川断面が例えばちょっと大水が出たりして、河川断面が変わったりすると、その根拠となる河川の形状が若干変わりますと、やっぱり水量が変わってきますので、必ずしもそれだけで比較はできないのかなと思っております。 ○議長(小堺清司君)   鈴木和雄君。 ◆6番(鈴木和雄君)   ここに国交省データがあるんですけども、それによりますと、これは平成23年度の月平均の流量になりますけども、平成23年度8月、9月、10月、12月のこの4カ月間は、宮中取水ダムからの放流量に比べて姿橋の測定値は少ないんです。最大で毎秒6トン、そういう測定値になっています。それで、日ごとの放流量がどうなっているかということでちょっと見てみますと、サケの遡上期に合わせてその年度の最大値が放流されているわけですけれども、9月の11日から始まるわけですけれども、その初日の9月の11日では宮中ダムからは毎秒127トンが放流されているんです。しかし、姿橋での測定値は毎秒93トン、そしてこの平成23年度というのは、最大の放流量は80トンなわけですけれども、この放流が14日から始まっているんです。そして、宮中取水ダムから放流されている量はどうかといいますと、この14日は85トンを放流されています。じゃ、一方姿橋ではどんな測定値になっているかといいますと、68トンとなっているんです。先ほど課長のほうから話がありましたけども、取水ダムから姿橋の間には、確かに支流があるんです。七川と当間川が流れ込んでいると。そういう状況のもとで、なぜ下流のほうの測定値が少ないのか、その辺の原因をどのように捉えているのか、ちょっとお聞きをしたいなというふうに思います。 ○議長(小堺清司君)   建設課長。 ◎建設課長上下水道局長貴田幸吉君)   先ほども申しましたけれども、要するにはかり方が基本的に違います。宮中のダムの場合はゲートから出る水の量の高さ、水の水深ではかっておりますし、定点で国土交通省がはかっている場合は、同じく水位は水位なんですが、基本的に河川断面にその水位にあわせて一応計算をしているという形ですが、河川断面そのものが必ずしも固定を毎日しているわけじゃありません。極端に動くことはないですが、ちょっと大雨が降ったりなんかすれば、河川断面等も変わってきますし、河川断面が多少少しずつ変化をしているという状況の中で、必ずしも定点に関している水量自体がきちっと本当に正しいというか、ぴたっと合っているかと言われれば、必ずしもそうではないのかなというふうに感じております。河川の定点観測するのは、洪水監視等が基本的な目的でございますので、少なくとも流量そのものをきちっと把握するというよりも、その河川の洪水に対する備えのものという目的でございますので、そこをシビアにきちっとした10トン、20トンあるいは30トンという数字が正確に算出されているかというのは、必ずしもそうは言い切れないのかなと思っております。 ○議長(小堺清司君)   鈴木和雄君。 ◆6番(鈴木和雄君)   考え方が異なるから、そこと違っても当然だというような答弁だったかと思いますけども、国交省の資料を見ますと、放流量としてちゃんと記録されているんです、その数値が。それと姿橋での数値が異なるわけです。それは考え方が違うということじゃなくて、もう数字としてそこにちゃんと出ているわけですから、その辺の原因をもう少しわかりやすく説明していただきたいと思いますが。 ○議長(小堺清司君)   建設課長。 ◎建設課長上下水道局長貴田幸吉君)   考え方が違うというか、はかり方が違うものと思っています。要するに河川断面というのは、必ずしもさっき言いましたけども、一定ではないと。その中で例えば水位の観測でもって、その河川断面にその水位を掛けて、真四角とか、三角であれば簡単にできますが、河川断面であれば毎日複雑な形をしておりますので、ある一定の河川断面に水位に応じてその流量を計算するわけですが、必ずしもそれが正しいといいますか、本当の意味の現況の河川断面とぴったりと合っているかと言われれば、必ずしもそうではないところが当然ありますので、その誤差というのは当然あるというふうに理解しています。 ○議長(小堺清司君)   鈴木和雄君。 ◆6番(鈴木和雄君)   ちょっとくどいようで申しわけないんですけども、納得いかないんです。結局どういうことかというと、あるべき姿、さっきの市長のほうの答弁がありましたけれども、信濃川をどういうふうに向かわせていくのか。結局あるべき姿をこれから検証していくわけですけども、そういう観点から見たときに、じゃ何を基準にして見たらいいんですか。宮中ダムではこれだけ放流されています。姿橋では測定値はこうなっています。我々としては、じゃどういう方向に持っていったらいいんですか。何を根拠にして考えていったらいいんですか。 ○議長(小堺清司君)   建設課長。 ◎建設課長上下水道局長貴田幸吉君)   先ほど言いましたように、例えば姿橋もそうですが、大きく見ればその流れの傾向というのはわかります。先ほど言いましたけども、必ずしも宮中のダムの放流量と一致するしないということだけではなくて、その日々というか、一定の期間を捉えた姿橋の中の水の量の変化というのは、当然そういう意味ではわかるわけですので、それに例えば放流量との相関性というふうなものは、ある程度見てとれると。あるいはその気候条件等を加味した中で、基本的な流れというか、方向性というのは見てとれるわけですので、必ずしも数字がぴたっと合う合わないという話じゃなくて、その方向性を見るということは十分可能だと、そういうものでも検討していくべきかなと思っています。 ○議長(小堺清司君)   鈴木和雄君。 ◆6番(鈴木和雄君)   なかなか考え方が一致しないみたいですけども、実際問題宮中取水ダムから放流された量と姿橋での数値は一致している日もあるんです。その逆の場合もあるんです。今私は少ない日にちのことを言いましたけども、データをずっと見ますと、逆のときもあるんです。だから、そういう意味では何を根拠にしてこれから見るかという部分では、やはりその辺もう少し明確なものを持っていただきたいなというふうに思います。そうしないと、市民の皆さんに説明がつかないじゃないですか。そこをひとつお願いしたいと思います。  じゃ、次に行きたいと思いますけれども、2月の21日この日に信濃川・清津川対策特別委員会が開かれて、そのときに変動型の放流日は何日くらいあるんですかというようなことを尋ねたわけなんですが、そのときの答弁では、過去10年間のデータをもとに試算すると、流量変動に配慮した放流量は毎秒50トンは27日間、60トンは58日間、70トンは43日間、80トンは21日間、90トンは15日間、100トンは20日と答弁があったわけですけども、これに間違いないでしょうか。 ○議長(小堺清司君)   建設課長。 ◎建設課長上下水道局長貴田幸吉君)   今の数字は間違いございません。 ○議長(小堺清司君)   鈴木和雄君。 ◆6番(鈴木和雄君)   過年度では、繰り返しになりますけれども、サケの遡上期に合わせて9月11日から11月10日の間、その間はその年度の最大値が放流されて、基礎資料の収集が行われてきています。1年目は毎秒100トンを60日間、そして2年目は80トン、3年目は60トンと、それぞれ60日間放流してきたわけですけれども、今年度の放流計画では100トンは20日間、そして80トンでは21日間、60トンでようやく60日に近い58日間という内容で放流が計画されています。変動型は自然に近い状況が期待されます。これは、先ほど市長の答弁にもありましたけれども、魚類や動植物にとって好ましい環境が出現し、そのもとでの基礎資料の収集が行われるかと思います。しかし、その一方で放流量は減少傾向を免れないのではないか。結果として、過年度と同程度の試験放流になってしまうのではないか。そう考えると、当市として大河をよみがえらせるために何が必要と、先ほどの市長の答弁では今後の今年度、来年度非常に大切な時期なんだというようなお話がありましたけども、そういう点から考えたときに、これからこの2年間は何が必要なのか、どういうふうな試験放流をしていけばいいのか、その辺のところのお考えを少しお聞きをしたいなというふうに思います。 ○議長(小堺清司君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   検証委員会でいわゆるいろんな流し方をしていただいて、そこである意味科学的にチェックをしていただくのが一つなんだと思うんです。それと、もう一つやっぱり私はそれ以上に大事なのは、これは若干アートな部分なんですけども、市民の皆さん信濃川の流れを見てどういうふうに感じるかという部分も、これは実は物すごく大事なんです。ともすると、その数字だとか、前年度と比較検証したもので、こう評価したというようなもののほうが比重が大きくなって、こう書いてあるからこうでいいじゃないかというふうな論理展開をする人は結構いるんです。でも、そうじゃなくて、先ほども最初の答弁でもお話ししましたけど、相関関係先ほどのお話でどうかわかりませんが、要は宮中でこれだけ流しているんだと、そのときに妻有大橋だとこういうふうに今流れているというのは見えるわけです。宮中で今幾ら流していますよというのは、妻有大橋のとこで今回非常にはっきり見えるようになりましたから。そのときの流況というのはこうなんだなというのを感性の部分というか、アートの部分を市民の皆さんにしっかり見てもらうことが本当に大事だと思っているんです。  先生方の科学的な検証はもちろん大事です。大事ですけど、それと要は今の信濃川でいいのか、これでいいのかと、この流れで十分なのかと、これでJR東日本と共生できるのかという感覚をどれだけの市民が自分で感じていただけるかということが大事、だからお願いしたんです。あそこに今までちっちゃく表示されていました、妻有大橋のところに、どれだけ流れているかというのは。でも、非常に見えにくいんです。だから、しっかりと運転して通っている人も、歩いて通る人もしっかりわかるように表示してほしいということで、ずっとお願いして、今回これが実現したんです。ですから、その部分というのは本当に大事になると思うんです。そういったことで、再度市民の皆さんにお願いしたいのは、できるだけ妻有大橋を通っていただいて、今の数字と今の流れの現況を体感してもらいたいわけです。それが1つです。  あとまたいろんな遊びもあります。ラフティングなどもあって、私も2度ほどやりましたけど、とても楽しいです。そういうものを何トンぐらいのときだとこんなふうに遊べるんだなとか、そういったものも多くの皆さんに体感してもらいたいんです。そういう中で、もちろんJR東日本にとっては、これはビジネスの話ですから、できるだけたくさんの水が欲しいというのは、これは当たり前のことです。でも、いろいろな問題があって、今回一生懸命5年間も時間かけてそれを検証しましょうとやっているわけですから、科学的なものも必要、根拠も必要、でも感覚の部分もとても大事だと。それをここから2年間しっかりやることの中で、本当に必要な共生、JR東日本と十日町市が流域住民が共生していくための条件が私は必ず出てくると、そういうふうに思っております。 ○議長(小堺清司君)   鈴木和雄君。 ◆6番(鈴木和雄君)   今の市長のお話、同感なんです。アートの部分で検証することは大事だという、全くそのとおりだと思います。そういう意味では、100トン、80トン、60トンと放流が行われてきたわけですけども、結果として検証委員会では、流量間による大きな変化はなかったという報告なんです。だから、そういう意味ではじゃそういう流れの中で試験放流をやっても、また同じ結果が出るんじゃないかというのが私の心配なんです。わかります、市長の言っていることは。だから、そういう意味で市の取り組みをどういう基本的な考えを持って取り組んでいくのか、そこをお聞きしたかったんです。  ちょっと時間がないので、先に進めたいと思いますけども、先ほど河川流量の調査、検証の考え方の中に、基準渇水流量、これは1年365日で一番多いほうから数えてきて355日目、そして下から数えると11日目の水量なんです、基準渇水流量というのは。これ資料によりますと、毎秒123トンというのが記載されております。この流量というのは、今話ししたように川が川らしくあるための最低限の水量ではないかなというふうに思います。そういう意味では、信濃川中流域水環境改善検討協議会で示された毎秒40トンをベースにした試験放流ではなくて、基準渇水水量を満足できる水量での試験放流が必要ではないかというふうに考えます。宮中取水ダムからの減水区間は、小千谷発電所放水口までの約39キロにも及びます。この減水区間は、四半世紀にわたって大河信濃川とは言えない姿でした。今回の5年間にわたる試験放流は、大河をよみがえらせようという基礎資料の収集になるわけですので、それだけに川を見続けてきた市民目線での検証が必要ではないかなというふうに考えますが、市長この点どのようにお考えでしょうか。ダブるかもしれませんけれども、お願いいたします。 ○議長(小堺清司君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   まさにそのとおりでありまして、市民の皆さんの関心が4年前と比べると若干薄れてきているんじゃないかなという危惧は私もありまして、できるだけ多くの皆さん信濃川で遊んでいただいたり、信濃川を見ていただきたいと。本当にこれはいろんな場でこれからもどんどん発信をしていきます。そして、市民の納得を得て今後の新しい信濃川の水の流し方、これを市民と一緒に、市民の総意で決めていくことが必要と。そういうトライが今回できているということは、非常にありがたいチャンスですから、これだけ全国からも注目されているわけですから、十分そういった後世の批判にも耐えられる決定の仕方をしていかなきゃいけないというふうに感じております。 ○議長(小堺清司君)   鈴木和雄君。 ◆6番(鈴木和雄君)   今ほど市長の答弁で、後世の批判にも耐えられるような検証をしていかなきゃいけないというお話がありました。全くそのとおりではないかなというふうに思います。私どもの地域というのは、信濃川、清津川の恵みを受けながら文化を形成してきました。その川をどうよみがえらせるのか、そのことは未来への大きな贈り物になるんではないかなというふうに思います。こうした意味で、水利利用者任せの調査、検証だけでなくて、市独自の検証体制をぜひ確立していただきたいなというふうに思いますけども、その辺どうでしょうか。 ○議長(小堺清司君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   ですから、先ほどの要は科学の部分は、そういった検証の体制があるわけですから、我々としてはその感覚の部分、これはなかなか難しいです、表現するのは。でも、それは最後は市民の数というか、パワーというか、そういったもので決まってくるものだと思います。科学の部分等をしっかり見せていただいた中で、我々がそれをどう評価するか、どう感じるかということが大事ですので、そういったことで市民の力を結集して、この問題をしっかりと解決していきたいというふうに思っております。 ○議長(小堺清司君)   鈴木和雄君。 ◆6番(鈴木和雄君)   ありがとうございました。以上で終わります。 ○議長(小堺清司君)   暫時休憩いたします。              午前10時49分    休  憩                       〇                                     午前11時00分    開  議 ○議長(小堺清司君)   休憩前に引き続いて会議を開きます。                                                   自立した人づくりについて ○議長(小堺清司君)   小林弘樹君。 ◆7番(小林弘樹君)   おはようございます。今回は、自立した人づくりについてお尋ねいたします。  岩手県釜石市では、東日本大震災の津波による死者、行方不明者が1,000人以上に上りました。その中には、30年かけて建設した巨大な防潮堤があるから、ハザードマップで示された避難所や高台にいるから大丈夫という先入観があだとなり、犠牲になった人も多いのではないでしょうか。しかし、釜石市の小中学生は、全生徒2,926人中、学校を休んでいたなどを5人を除く全員、率にすると99.8%の子供たちが津波から逃れることができました。後に釜石の奇跡と表されるようになったこの行動は、群馬大学大学院片田教授の指導のもと、2004年から始まった防災教育のたまものだと言われています。片田教授は、住民の防災意識を調査した結果、皮肉なことに行政による災害対策や堤防などの社会資本が整備されるほど人間の防災意識は減退するということに気づきました。津波警報が発令されても、実際に到来した津波は数十センチという繰り返しになれてしまったり、あれだけの堤防があるから大丈夫という油断が生まれていたそうです。その後講演会を何回か開催しますが、防災意識の高い一部の市民ばかりで広がりに欠けました。そこで考えたのが学校教育への導入です。その理由について、片田教授は次のように述べられています。  防災教育を受けた小中学生が成人となり、家庭を持ち、結果的に社会全体の底上げにつながる。子供を通じて親や地域社会に教育の成果が広がることも期待できる。さらに、こうも述べられています。いざというときに、無意識に行動できるようになるには、実践によって知識を定着させることが必要だと考え、年間5時間から十数時間を津波防災教育に費やした。防災教育の総仕上げとして、子供や親に教えたことは、端的に言うとハザードマップを信じるなということだ。ハザードマップには、最新の科学の知見を反映させた津波到達地点や安全な場所が記されているが、これはあくまでシナリオにすぎない。最後は、自分で状況を判断し、行動することの大切さを伝えたかった。そうはいっても、子供たちには不安が残る。だから、どんな津波が来ても助かる方法があると伝えた。それが逃げることだ。  もう一つは、自分の命に責任を持つことだ。三陸地方には、津波てんでんこという昔話が伝えられている。地震があったら、家族のことさえ気にせず、てんでばらばらに自分の命を守るために、1人ですぐ避難し、一家全滅、共倒れを防げという教訓である。私はそこから一歩踏み込み、子供に対しては、これだけ訓練、準備をしたので、自分は絶対に逃げると親に伝えなさいと話した。親に対しては、子供の心配をするなといっても無理なので、むしろ子供を信頼してまずは逃げてほしいと伝えたそうです。また、最後に頼れるのは一人一人が持つ社会対応力であり、それは教育によって高めることができるとも述べられています。釜石市の子供たちは、誰かの指示を待ったり、誰かに頼るのではなくて、自分で考え、自分の責任で判断し、みずから行動しました。片田教授の生きた教育、自立を目指した人づくりは、防災教育だけにとどまるものではありません。特に学校教育においては、子供たちの自立を促すことはとても重要なことと考えますが、当市の現状と今後の取り組みについてお伺いいたします。以上です。 ○議長(小堺清司君)   教育長。 ◎教育長(蔵品泰治君)   小林弘樹議員のご質問にお答えをいたします。  学校環境において、自立して生きていくための力の育成は、非常に重要でございます。自立して生きていくための力のことを学習指導要領では、生きる力と言っております。生きる力は、確かな学力、豊かな人間性、健康、体力の3要素としており、この3つの力をバランスよく育成することが学校教育の目的となります。このことを踏まえ、当市は学校教育の目当てとして、ふるさと十日町市を愛し、自立して社会で生きる子供の育成を掲げております。そして、子供のより具体的な姿として、5つの子供の姿を掲げております。1つは、学ぶ意欲を持ち、主体的に活動する子供、2つ目は、自他を尊重し、ともに支え合う子供、3つ目は、豊かな人間性や社会性を発揮する子供、4つ目は、強い意思を持ち、体力の向上に励む子供、そして5つ目は、地域の特性を見詰め、郷土を愛する子供でございます。自立して生きていくための力は、学校教育、家庭教育、地域における生涯学習を通じて時間をかけて育んでいくものでございます。その中で、最も大切なポイントは意欲と自主性を育てていくことでございます。このことを学校教育の場面に当てはめますと、9年間の学校教育の期間を通して、基礎的な知識や技能を身につけさせた上で、学んだ知識や技能を活用し、さらに知識を深め、技能を高め、みずから考え、判断し、表現する力を育んでいくことにあると考えております。このような考えから、日常の学校教育の現場では、さまざまな教育活動が展開されております。幾つかご紹介いたします。  総合的な学習の時間における昔の生活体験や郷土の料理づくりなどでは、子供たちは主体的な体験や調査の活動を通して、地域のよさを実感し、意欲的に知識の未来を考えています。最近では、松之山中学校のゆるキャラ「ゆとっと」は、この活動のモデルともなるものであります。  次に、児童会や生徒会の活動では、行事の企画運営やよりよい集団生活を目指した日常の委員会活動など、課題を見つけ、解決の見通しを持ち、調査や討論を通し、自主性や社会性、みずから考える力を培っております。  最後に、自然教室や遠足では、励まし合い、協力して困難を乗り越えるなどの大きな充実感が得られております。このほか生涯学習課主催のアドベンチャースクールでは、一年を通して東京の子供たちとの交流や野菜づくり、登山など15回の活動を行って、自立につながる力を育んでおります。当市では、現在4つの中学校区をモデル中学校区に指定し、小中一貫教育を推進しておりますが、平成26年度からは全中学校区で取り組みます。目標は、学力の向上といじめ、不登校の減少であります。異なった学年の子供たちが一緒に活動することを通して、リーダー性や社会性を育む教育を実践し、自立して社会で生きる子供の育成に小中一貫教育においても努めていく所存でございます。以上であります。 ○議長(小堺清司君)   小林弘樹君。 ◆7番(小林弘樹君)   この質問を取り上げたときに、担当課からヒアリングを受けて、私のほうから説明したんですが、私の伝え方が足らなかったのか、今回の質問の趣旨がよくそちらに届いていなかったのかなというのを今の答弁を聞いていてちょっと感じました。要は私がなぜ釜石の奇跡と言われた片田教授の例を冒頭述べたかというと、片田教授のおっしゃっている中に、いざというときに無意識に行動できるようになるには、実践によって知識を定着させることが必要だというふうに先ほど私のほうで述べましたが、まさにそこだと思うんです。いろいろな取り組みは教育委員会でやっているんですけども、定着させてこそ、無意識でもそういう行動ができるレベルに達してこそ教えたと言えるんじゃないかなと。いろいろなこういう取り組みもしました。そういう教えも続けていますじゃなくて、本当に片田教授の行った生きた教育になっているのかなということを感じたので、そういう教育を目指してはどうですかという趣旨で、今回取り上げさせてもらいました。  さまざまな取り組みで自立を促そうという姿勢は理解できるんですけども、先ほど言ったように無意識で行動できるようなレベルにはまだ達していないんじゃないかなと思います。私は、今教育長が述べたような取り組み以前に、もっとやることがあるんじゃないかなということを感じています。議員ということでいろいろな卒業式であったり、運動会等に呼ばれるわけですけども、気になるのは、名前を呼ばれても返事ができない子がいます。また、本を読んでいるときの姿勢、あと立っているとき、歩いているときの姿を見て、非常に気になることがあります。また、ラジオ体操等を見ていますし、曲げるべきところが曲げれない、伸ばすところを伸ばせない、強弱をつけることができない、その程度のことがこれが高齢者ならわかるんですが、一番きびきびした行動がとれるべき年代の体操だろうかと、いつもがっかりすることが多いです。ですので、私はそういう基本的なところ、返事とか、挨拶とか、姿勢とか、そういうところからでもいいので、本当にそれが自然に身につくようにならないと、それは自立にはつながらないんじゃないかなと思います。  今NHKの大河ドラマで八重の桜をやっています。舞台が会津です。会津藩は、文武両道を目指した教育に非常に力を入れてきています。会津藩の子供たちは、10歳になると日新館という藩の学校に入学するそうです。さまざまな分野の学問や武術を学ぶわけですけども、入学前の6歳から9歳の子供たちには、什という少人数のグループをつくらせまして、武士としての心構えであるとか、地域で行動する際の約束事を教えたそうです。什のおきてというのが有名ですけども、例を挙げますと、年上の人にはおじきをしなければなりませぬ。うそを言うことはなりませぬ。ひきょうな振る舞いをしてはなりませぬ。弱い者をいじめてはなりませぬなどの7つの教えがあって、最後にならぬことはならぬものですと結ばれています。今から200年以上前の教えですけども、今にも十分通用する教育だと思います。国のほうでも、道徳教育にさらに力を入れたいと考えているようですけども、こういう基本的なことでもいいので、徹底して行う教育が必要だと思うんですけども、教育長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(小堺清司君)   教育長。 ◎教育長(蔵品泰治君)   私も基本的なお考えの中では同感するものでございます。本当に名前を呼ばれて大きな返事ができない。また、かえって大きな返事ができていると、ああ、よかったなと、そういう思いがございます。歩く姿、またラジオ体操の現場というお話もございましたけども、本当に今の子供たちのきびきびした姿というのがなかなか見る姿、チャンスが少ない。その反面、またスポーツ少年団等活動している子供たちを見ると、そういう部分をまた指導者からきっちり指導を受けていて、大きな返事があったり、また動きも素早かったり、そんな姿を見て、またスポーツ少年団の指導者には感謝を申し上げているところでございます。  また、今会津藩、八重の桜の什のおきてのお話もございましたけども、今現在はあいづっこ宣言という形で、現在の教育に取り入れているというのもテレビの中で知ったわけでございますけども、八重の桜が1月8日にあって、1月10日の日に校長会がございました。早速その話をさせていただきまして、校長先生を通じて各教職員の皆さんにお伝えするばかりでなく、やっぱり学校だより、そういうものを通じて家庭への啓発、そういうものもぜひやってもらいたいということで、あいづっこ宣言、ならぬものはならぬ、そういう規律の確保、そういうものも伝えているところでございます。ただ、その定着という部分につきましては、私の最初の答弁の中にも読まさせていただきましたが、学校教育ばかりでなく、家庭教育、また地域社会、みんなが周りにいる大人たちが全てそのような心がけの中で見てもらいたいし、大人自身がまた返事をするといいますか、きびきびとした振る舞いをする、そういう背中を見せていく、そういう姿勢も大切ではないかと思っているところでございます。以上です。 ○議長(小堺清司君)   小林弘樹君。 ◆7番(小林弘樹君)   実は、今回と同じような趣旨で、私は平成23年の3月議会「基本を大切にするまちづくり」と題して質問しました。そのときは、答弁者は市長だったんですけども、その中で市長のほうからやっぱり子供のころからの教育が大事だということを市長述べられまして、立ち居振る舞い、身の処し方など身につける教育の大切さを市長も十分に認識しており、再度子供たちにそれらのことをしっかり伝えていかなければならないという趣旨の答弁を市長されました。今教育長が言ったように、子供の教育だけじゃない、家庭や地域でというお話をされたわけですけども、平成23年の質問から2年たちます。事前に今回答弁者は通告では教育長だけになっていますが、市長に答弁を求めることも可能だということを確認しておりますので、市長のほうからも何かお考えがありましたら聞かせていただきたいんです。 ○議長(小堺清司君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   子供たちのお話でありましたけども、子供は親の心を演ずる名優であるという言葉がありますけども、まさにそうしたところもあるんじゃないかと思います。学校現場におけることはもちろん教育委員会、また小中学校で本当に熱心にお取り組みいただいているわけですが、本当に家庭、地域における私どもの大人の行動の仕方、そうしたものが実は大変大事なことなんじゃないかというふうに感じております。 ○議長(小堺清司君)   小林弘樹君。 ◆7番(小林弘樹君)   2月の18日の全員協議会で、地域福祉計画というのを素案ですけども、配られましたので、その中に非常に私もそうだなと、なるほどと思わせるようなことが書いてありましたので、ちょっと読み上げたいと思います。福祉という言葉に対する人々のイメージは、行政が困っている人を助けるために行う施策という考えが多いと思われます。これは、高度経済成長に伴い、地域における人間関係が希薄化し、他人を思いやる心も薄れ、隣近所で困ったときに助け合う関係を築きにくくなったことに起因するものと思われます。いろいろ書いてありまして、福祉というのは、行政とサービスを必要としている高齢者や障がい者、子育て等の間のものであり、自分には無関係であるという意識を持つ人が多くなっていますと。これじゃいけませんよということを言っているわけです。さらに、他人任せの福祉意識をみずからが担う福祉へと変えていくことが必要ですというふうにうたっています。まさにそのとおりだと私思いました。  福祉課のほうでも、やっぱり高度経済成長に伴って、そういったコミュニティ意識が薄れてきて助け合うという風土がだんだん失われつつあるということを心配しています。そのために一応福祉課は市長部局ということで、直接子供たちへの教育云々はうたっていませんが、NPO法人の活動だとか、ボランティア活動、あと地域行事などの地域活動に積極的に市民が参加するように促すというような形になっております。私は、たまたま福祉課だけを取り上げますけれども、福祉課のほうでもそういう市民たちの意識改革というかが必要だというふうにわかっていらっしゃるわけですし、教育委員会のほうでもそういう子供たちの自立を促すことが必要だと、お互い目指すところは一緒だと思うんですが、市長部局だ、教育委員会だという縦割りを関係なく、お互いに十日町市はもうちょっと人材育成、人づくりを特に重点的にやろうとかという議論というのは、今までされたことはあるんでしょうか。その点をまず聞かせてください。 ○議長(小堺清司君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   その人づくりとは、子供たちということですか。もちろん教育委員会のみならず、学校教育のみならずです。議員ご存じのとおり、行政委員会という組織があって、ここに市長部局から独立しているわけです。それで、意思決定なんかは教育委員会、農業委員会、選挙管理委員会、そういった行政委員会で判断するやつは判断すると、こういう大きな枠組みのことは十分ご理解いただけているとは思いますが、そういう中で私と教育長とで、こういう子供の理想的な子供像であるとか、このような教育をしていただきたいというふうなお話はそれはするときはあります。私も遠慮しながらですけど、学校の先生方と会話をする機会を公務の中で持っています。教育委員会にこれもお願いして、何人かの先生から来ていただいて、今学校現場でどんなことが起こっているのかとか、そういったことを聞かせていただく時間をとらせていただいています。ですから、当然そういった組織内の市長部局内の縦割りとは違う大きな仕組みがあることは十分ご理解いただいた上でお話ししているんですけど、そういう枠組みがある中で、私どもなりにそういったことを時間を共有して、教育委員会、そして教育長、教育委員の皆様ともそういう機会を持っていますけど、十日町市の学校教育、社会教育についてのお話し合い、私なりの意見の表明などもさせていただくことはやらせていただいております。 ○議長(小堺清司君)   教育長。 ◎教育長(蔵品泰治君)   人づくりというテーマといいますか、大上段に構えたという形では連携はございませんけども、例えば教育委員会、特に子育て支援課との連携であります。今十日町小学校に特別支援学校ができたり、また発達支援センターが併設されたりという中では、十分調整しながらの協議を行っているところでございますし、また各中学校区の中においても、保育園、小学校、中学校とのつながりといいますか、そういう中でまた民生委員さんが加わったりだとか、いろんな形での地域ごとの特徴的な連携といいますか、そういうものも行っているわけでございます。先ほど小中連携というお話もさせていただきましたけども、小中だけの連携ではなくて、その下の子供たちから、また中学校を卒業してからのこと、そういうものを考えながら、これからも各セクション、市長部局との連携を深めながら対応していきたいと、そんなふうに考えているところでございます。以上です。 ○議長(小堺清司君)   小林弘樹君。 ◆7番(小林弘樹君)   例えば具体的な例を挙げますけども、福祉目的で行政が支給するいろいろな手当だとか、補助金がありますけど、これだけじゃ足らないとかいう声も聞く反面、そういう支援を受けないように頑張っている人もいます。そういう人から聞くんですけども、足る、足らないの前に、まずもらえてありがたいという感謝の念はないのかと、もらうのが当たり前で、行政が行う支援だけで賄おうとする姿勢がそもそもおかしいんじゃないのという声を聞くことがあります。さらに、一体どういう教育を受けてきたんだと、こういうふうにならないように幼いころからの教育が必要なんじゃないのという声を私に直接言ってくれる人がいました。結局最終的にどこにメスを入れるんだと考えますと、やっぱりじゃ教育というべきなのか、しつけというべきなのかわかりませんけども、非常に幼いころからの教育というのが大事なんじゃないかなと思います。  また、携帯電話なんかもいろいろ問題があるようです。あれを中学生に持たせるのは、3歳児に包丁を持たせるようなものだという専門家の意見もあったそうですけども、大体そういうので何かふぐあいがありますと、規制をかけたり、それを防ぐ対応策を強化するということがあるんですけども、確かにそれも大事なんですが、要は使う側の人間の質を上げないと、いつまでも対応策、対応策のイタチごっこだけで、要は人間がしっかりしていれば、使う側がしっかりしていれば何も心配がないわけです。そういうことも考えると、非常に教育というのがやっぱり大事だなと思います。  教育委員会のほうでも、きっとその携帯電話とかに関してもいろいろな相談もあるし、対応策も考えていると思うんですが、私が今言ったように徹底的に人間の質を磨くというか、世の中どんどん便利になってきます。そうすると、やっぱり人間というのは楽なほうに流れるから、横着になります。公共サービスも充実してくるし、今まで自分でみんなやらなきゃいけなかったことを誰かがやってくれたりすると、だんだんそういう依存心が強くなります。それを防ぐための対応策として、もう一回人間本来持っている能力を、持っていたはずだと思うんです、昔は。助け合わなきゃ生きられなかった時代には持っていたはずなんです。それがだんだんそういう能力を使う必要がなくなってきて、もう一度そういうのを呼び戻そうというのをぜひ子供の時分から教育していただきたいなと思うんですけども、繰り返しの質問になるかもしれませんが、教育長何かお考えがありましたら聞かせてください。 ○議長(小堺清司君)   教育長。 ◎教育長(蔵品泰治君)   小林議員さんから今人を磨くというお話でございますが、本当に人というものは、社会の中で生きていく動物といいますか、人間であります。そういう中で、磨き合うということについては、やはりいろんな人との交わり合い、かかわり合いが特に大切だと思っております。翻って、今の社会現象を見ると、少子化、兄弟の数が極めて少なくなってきている。そして、核家族化、お父さん、お母さん、そして子供、前はおじいちゃん、おばあちゃんがいたり、またおじさん、おばさんがいたりと、そういう大家族の中で育ってきたわけでございますが、現在はそういう本当に小さな人数の中での育ちという現象があるかと思っております。できれば本当にそういう中でかかわり合いという中では、兄弟げんかというものも最初の社会を学ぶ第一歩だと思っておりますが、その兄弟げんかさえできない、経験できなくて学校に上がってくるお子さんもいっぱいいるわけでございます。  そういうところをどのように補完していくかという部分でありますけども、できるだけその子供たちのかかわり合いといいますか、体験、また今の子供たちに対して一つの活動として、老人福祉施設を訪問したりとか、ふだん家庭の中で見れない人が住んでいる場所、そういうところを訪問するとか、またよそに行くといいますか、修学旅行なんか大変楽しい活動でありますけども、そういう中でまた地域の学校の子供たちとのかかわり合い、交流を持つと、そういうものが今求められている、またそういうものを背景として実践してきている現状、そういうものがあるかと思いますが、ただ少子化、核家族化の流れを全て学校教育の中で補完ということは、なかなか難しいと思っております。地域の中においても、できるだけその地域活動を活発にして、子供たちを祭りの場所に引き出してくる、そういう仕掛けだとか、ご家庭の中でもできるだけいろんな経験ができるようにご配慮賜りたいと、そんなことを思っているところでございます。以上です。 ○議長(小堺清司君)   小林弘樹君。 ◆7番(小林弘樹君)   先ほども言いましたけども、本当に最低限のことでいいです。挨拶、返事、姿勢、礼儀、それだけでもみっちりと子供たちに身につけさせるような教育ができませんか。 ○議長(小堺清司君)   教育長。 ◎教育長(蔵品泰治君)   学校の現場においても、その基礎、基本的なものについては重視しているところでございます。学校の現場においても、最大限努力していきたいと思っておるところでございます。以上です。 ○議長(小堺清司君)   小林弘樹君。 ◆7番(小林弘樹君)   くれぐれもさっき言ったように、無意識でも行動できるように身につけさせてこそ教育だと思いますので、来年というか、改選後に私がもし議員になれていたら、卒業式や運動会にまた呼ばれることと思いますが、そのときにがっかりしないような子供たちの姿を見たいなと思いますし、あと今度はまた市長部局のほうの話になりますけども、例えば医療費助成が18歳まで拡大したと、非常にそれは評価できるんですけども、本来であれば医療費を必要としないような十日町市の子供たちは心身ともに県下一のそういう健康な体づくりに努めているという方向にぜひいってもらいたいですし、例えば放課後児童クラブですか、私の子供の時代には放課後児童クラブは近所のおばあちゃんでした。昔は、そうやって近所の人が対応できたんですけども、さっき教育長が言ったように、核家族がふえたとか、共働きもありますし、そういうのでやむなく行政がそういう制度をつくらなきゃいけなかったんだと思うんですが、本来であれば放課後児童クラブが必要ないような十日町になってこそ誇れるものだと思います。十日町市には児童クラブが幾つもありますよというのは、決して自慢できることじゃなくて、逆にそれだけ地域のつながりや団結力がない地域なんだなということになりますので、ぜひそういうものを行政が面倒を見なくても、地域でできるようなまちづくりを進めていければなと思っております。ぜひ挨拶、礼儀、返事がきちっとできるような教育に努めていただくことを願いまして、一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(小堺清司君)   昼食のため、午後1時まで休憩いたします。              午前11時37分    休  憩                       〇                                     午後 1時00分    開  議 ○議長(小堺清司君)   休憩前に引き続いて会議を開きます。                                                   通学路の安全点検後の対応について     地域防災力の向上策について ○議長(小堺清司君)   宮沢幸子さん。 ◆8番(宮沢幸子君)   それでは、通告に基づきまして一般質問をいたします。通学路の安全点検後の対応についてと地域防災力の向上についてお伺いをいたします。  昨年の6月通学路の緊急合同点検が文部科学省、国土交通省、警察庁合同で省庁の枠を超えて実施されました。当市においても、23学校区135カ所の危険箇所が点検され、その結果が市のホームページで公表をされております。昨年末の段階で、対象箇所等を記した図面を公表した自治体は、全国で782市町村あります。新潟県においては21市町村、72%の公表率となっております。私は、昨年9月議会の一般質問でも、この緊急合同点検の実施結果と対応策についてお伺いをしておりますが、その時点では結果の集約中であり、実施機関が集まって協議し、原則として11月末までに対策を実施することとなっておりますとの答弁を教育長よりいただいております。当市は、今冬も災害救助法が適用され、市民生活に多大な影響が出ております。豪雪地の通学路の安全対策を強化し、子供たちを悲惨な事故から未然に守るため、冬期間の対策についても再度お伺いをいたします。  次に、2点目は地域防災力の向上についてであります。東日本大震災、長野北部地震、目を覆わんばかりの惨事から2年になります。昨日は、午後2時46分市役所庁舎内でも皆さんとともにお亡くなりになられたとうとい命にご冥福を祈り、黙祷をいたしました。自然界の恐ろしさ、築き上げてきた多くの建物、思い出のたくさん詰まった家、家族、友人を一瞬のうちに奪い去った大きな災害でした。私たちも中越大震災から多くの教訓を学んでおります。それは、いつ起こるかわからない不測の事態に備えなければならないということです。それには災害から市民の安全を確保するために、地域の防災力を向上させなければなりません。十日町市も各地区の自主防災組織において、防災訓練やそして市の支援事業を活用した防災訓練、研修会等が行われておりますが、まだまだ十分とは言えません。災害は繰り返し発生し、そしていつ起こるかわかりません。地域の防災力を向上させるためには、多方面の知識を習得した防災リーダーの育成が不可欠となります。県内においても、魚沼市や上越市、長岡市等それぞれの市が自主防災組織の活性化及び防災力向上を図ることを目的とした事業に予算をつけ、防災士の養成に取り組んでおります。当市において、防災リーダーの養成をどう取り組まれるのか、お伺いをいたし、1回目の質問を終わります。 ○議長(小堺清司君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   それでは、宮沢議員のご質問にお答えします。  通学路の交通安全の確保のための緊急合同点検の結果を受けての対応についてでございますが、関係する4者で協議を行いまして、事業主体を検討して対応を行うこととしたものであります。この事業主体別で申し上げますと、それぞれ教育委員会では40件、警察が7件、県地域整備部25件、そして市では50件となっておりまして、その他合同で行うもの13件がございます。具体的な各小学校区の対応箇所及び対応内容は、現在ホームページにて公表しているところでございます。具体的な整備内容についてですが、市道の関係につきましては、道路側溝のふたを新たに設置することによる道路幅員の確保として17カ所、防止柵の設置による転落対策として3カ所、道路区画線の引き直しによる車の誘導として16カ所、その他道路側溝ふたの布設がえなど、道路施設の修繕として4カ所を予定をしております。また、歩道の新設による通学路の確保及び道路改良による安全な道路の整備として17カ所もあわせて行っていく予定であります。これらのうち平成25年度に新たに着手する箇所及び引き続き継続で行う箇所は、20カ所を予定しておりまして、このうち12カ所は年度内に完了を見込んでおるものでございます。  この公表された対策箇所につきましては、国においても優先的に予算配分を行うこととしておりますので、市といたしましても、経済対策補正及び平成25年度予算で対応するべく積極的に補助事業を活用して事業を進めてまいる所存でございます。また、通学路の冬の対策につきましては、後ほど教育長より答弁をいたします。  次に、2つ目のご質問であります地域防災力の向上策についてであります。当市におきましても、地域防災リーダーの育成は重要な事項であると考えております。地域防災力の向上には、自主防災組織のレベルアップが必要と考えまして、そのためには組織を継続的に指導していくことができる人材を育成してまいらなければなりません。地域防災リーダーの育成に当たっては、専門的知識や技術の習得、また資格等の取得も必要であるとは考えておりますけれども、まずは自分たちが愛する地域を守るという強い志を抱いていただくことが何よりも重要であると考えております。当市では、今年度から自主防災組織支援事業といたしまして、組織が実施する訓練、研修等の場に防災士資格を有する人材を派遣し、訓練や研修を指導する事業を実施しております。この事業では、防災知識はもちろん、救助、応急手当ての手技、またディグと呼ばれる図上訓練などを学ぶことができまして、地域の地形や風土、そして自助と共助の重要性を知ることができます。現在では、この事業を通じまして、地域防災リーダーとなれる人材の育成を図っているところでございます。  また、地域防災リーダーの育成だけではなく、自主防災組織のレベルアップのために、ほかにも施策を実施してまいりたいと考えております。自主防災組織が自主防災訓練を実施するに当たりまして、訓練用消火器、またAEDの操作トレーニングキットなどの訓練用資機材の貸し出し要望が多かったことから、今年度予算で資機材の購入をしております。これらを貸し出しすることによりまして、自主防災訓練の実施の促進を図ってまいります。さらに、自主防災組織においての男女共同参画を推進していくために、平成25年度は女性防災アドバイザーを招聘し、研修会の開催を計画をしております。地域防災力の向上は、一朝一夕で成果が上がるものではございません。劇的な変化はあらわれにくいかもしれませんけれども、さまざまな取り組みを一つ一つ着実に積み重ねて、災害に強いまちづくりを進めてまいる所存でございます。私からは以上でございます。 ○議長(小堺清司君)   教育長。 ◎教育長(蔵品泰治君)   私から冬期間における通学路の安全対策についてお答えを申し上げます。  8月27日の通学路の緊急合同点検の実施後、9月19日と11月22日に4つの機関が十日町警察署に集まって、冬期間の合同点検と安全対策について検討をいたしました。そこで、冬期間に8月と同様の合同点検を行うことは、効率的でなく、刻々と変化する道路状況に応じて、関係機関や学校がパトロールや除雪作業等を行う中で状況を把握すること、そして危険が及ぶおそれがあると判断される場合は、速やかに対策を施すこと、さらに連携した対応が必要な場合は、関係機関や学校が連絡をとり合って、事故防止の対策を行うことを確認いたしました。  この確認を踏まえまして、市教育委員会としては、各小中学校に対し、冬期間の通学路の状況を把握し、危険な状況があった場合は関係機関に危険の除去を要請するとともに、子供たちに現地で危険を回避することを教えるなどの対応をとるよう指導をしております。3月4日現在学校からの報告によりますと、実際に除雪や雪庇落としなど安全対策を他機関に依頼した学校は11校ございました。これらは、いずれも関係機関が現場を確認の上、除雪等により危険を解消いたしました。また、降雪により通学路を一部変更した学校は10校ございました。今後とも効果的な除雪の方法や除雪以外の安全確保対策について、関係機関と連携してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(小堺清司君)   宮沢幸子さん。 ◆8番(宮沢幸子君)   ご答弁ありがとうございました。じゃ、幾つか再質問お願いいたします。  この道路整備のほうに関しては、非常に市民要望の多いところでもありますし、今般の補正でも防災・安全社会資本整備交付金でしょうか、これを活用した多くの路線が整備をされて、これは大変ありがたいことであると思っています。また、この交付金はインフラの総点検だけでなく、維持補修とか、通学路の安全対策にも使えるという、ありがたい交付金でございますし、市長がさっきお話しされたとおり、公表をした自治体には優先的にこれを手当てしていただけると。していない自治体に比べて優先的に交付されるというのを私も聞いておりますので、ぜひとも大いに手を挙げていただきたいなと思っています。今お聞きしましたら、本当に多くのものが予算化の方向に向かっていて、ありがたいことであると思っております。  この公表された135カ所のうち、ひとつお伺いしたいことは、まず広い範囲も1カ所、それから交差点などのピンポイントでの点検箇所も1カ所、これを全部合わせて135カ所になるんですが、この点検する箇所を選定する基準というか、それは学校がお決めになったのか、どこがどういうふうにしてこの箇所をこの学校はここというふうにまず決められたのか、そこの入り口のところからまずお聞きしたいと思いますので、お願いいたします。 ○議長(小堺清司君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(柳沢博君)   最初に、合同点検をした状況かと思うんですけれども、4機関のそれぞれが集まりまして、グループに分かれてそれぞれの小学校区を点検して回りました。ですので、地区ごとにずっと回って危険な箇所、ただし事前に学校のほうから学校が危険と思われる箇所を挙げていただいてありました。そこを中心に視察をして危険箇所を確認していったという状況です。 ○議長(小堺清司君)   宮沢幸子さん。 ◆8番(宮沢幸子君)   ということは、学校のほうの要望が強い箇所ということで、この危険箇所を見て回ったということでしょうか。非常に不思議だなと思ったのが、これだけあるところで135カ所のうち、学校によって物すごく対応箇所が違うんです。例えば一番少ないのは点検箇所は浦田小学校1カ所のみ、反対に多いのは川治小学校14カ所、この差というのはどうなのかなと。私は、浦田小学校のほうにもよく行きますけども、危険な場所は1カ所だけではないと思っておりますし、また川治小学校は14カ所ですけども、本当にいろんな細かいところまで学校を中心とした通学路の中心部分のところを見ておられた。このとおりで、学校によって非常に取り組みが違うように、もともとのこれを点検するはずの取り組みの温度差が少しあったのじゃないかなと思われますが、いかがでしょうか。 ○議長(小堺清司君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(柳沢博君)   結果から見ると、そのような状況もあったのかもしれませんけれども、私どもも学校から危険箇所ということで挙げられたこと以外にも点検をして回りましたので、グループにも分かれておりましたので、多少その辺のちょっと差はあったのかもしれませんけれども、できるだけ丁寧に回ったつもりでおりました。 ○議長(小堺清司君)   宮沢幸子さん。 ◆8番(宮沢幸子君)   どこが危険箇所なのかというのは、確かに先ほど教育長が冬になれば道路の顔が変わると。危険でないところが危険になったり、またいろんな危険の種類も出てくるというのは、これも重々わかっておることです。また、通学路というのはとても沿線広い範囲になりますので、全部が全部100%にはなかなかできかねるとは思いますけども、ぜひまたそういう目をつけていただいた、せっかくこういう機会が4つの機関でみんなでやろうといってまとまっていただいたこういう協議できる場ができましたわけですから、ぜひまた続けてお願いをしたいなと思っております。  先ほど市長は側溝のふたかけは17カ所とおっしゃいましたけど、私がこの点検の135カ所を全部見ましたら20カ所ほどあったんですが、ちょっと足りないような気がいたします。側溝のふたでございますので、ぜひ指摘を受けたところは全てかけていただきたいなと思っております。  それから、地元対応という場所がありました。地元対応というのが下条で1カ所実はありました。これは、カーブミラーのことでございます。カーブミラーの1カ所が地元対応となっておるのは、これはもう地元にちゃんとご連絡をお願いして対応をお願いしたのか。また、私はカーブミラー1カ所だけじゃないと思うんです。もっといろんなところにカーブミラーが欲しいという声がもっと上がってくるのかなと実は思ったりしたんですが、そういう視点では余り見られていなかったのかなとかもちょっと気になったんです、たった1カ所しか上がってこなかったもんですから。ぜひそこらの目でもまた違う目で見ていただきたいなと思っております。ぜひ下条のせめて上がってきた要望というか、対応しなくてはいけないと言われたところは、速やかにお願いをしたいなと思っております。  あともう一つ大変気になったのが学校の果たす役割が非常に大きくなるなと、この結果を見て思いました。やっぱり安全教育というのが大変重要になってくるのかなと思っております。子供の目線で通学路の安全点検を行ってみるとか、そんな子供たちが自分たちの通学路の安全点検をしてみるとか、そういうふうな意識を持った子供さんになっていただければなと、そんなことをちょっと思った次第なんですが、ぜひそんなお取り組みができないもんかなとちょっと教育長にお伺いをしてみたいと思っております。 ○議長(小堺清司君)   教育長。 ◎教育長(蔵品泰治君)   子供たちの交通安全指導については、例年交通安全協会の皆様のご尽力をいただいて取り組みをさせていただいているところでございます。また、今ほどのご質問、子供の目線でということでございますが、過去において、学校においては子供たちが地域の安全点検をした図といいますか、そういうものをつくられたところもあったように記憶がございます。その子供たちの防災教育、安全教育という中では、いい取り組みであると思いますので、また総合学習等の時間なども活用しながら、各学校に取り組みの促しができればと思っております。以上です。 ○議長(小堺清司君)   宮沢幸子さん。 ◆8番(宮沢幸子君)   ぜひお願いしたいと思います。  あと冬季の対策として、これも本当に協議をしていただいてありがとうございます。また、通学路を変更するとか、11校のほうから現場のほうに確認を入れていただくようなお願いがあるとか、こういうことは本当にいいことだなと思っておりますし、またこの歩道の除雪の場合は、特に車道と歩道の間につい立てのような大きな壁ができます。これ特に交差点付近、歩行者も運転者もお互い見えないような状態で非常に危険があるので、ぜひ通学路等特に歩道と交差点のところの壁をできるだけ私は配慮した除雪をお願いしたいなと思っておりますが、ぜひお願いしてもよろしいでしょうか。 ○議長(小堺清司君)   建設課長。 ◎建設課長上下水道局長貴田幸吉君)   除雪方法については、降り続くときは朝の限られた時間帯の中で全てというのはなかなか難しい状況でありますが、降りやんである程度になれば、当然そういうこともやっておりますので、今後も引き続きやりたいと思っております。 ○議長(小堺清司君)   宮沢幸子さん。 ◆8番(宮沢幸子君)   ありがとうございます。今もう非常に道路がきれいになっております。路肩に積もった雪が大分除雪作業が急ピッチで行われて、本当にきれいになっておりますが、せめて通学路は降り続いているときも配慮をお願いしたいと、そういうことでございますので、特に交差点のとこのつい立てになるような壁は、できるだけ取り除いていただけるようにご配慮をお願いしたいと強くお願いを申し上げます。やっぱり通学路というのは、子供たちだけが通る道ではないです。やはり安全な道路として整備するのは、これは当たり前のことで、全ての市民が利用すると。そして、利用する頻度が一番高い道路であるというふうに思っております。市長、人に優しい安心、安全なまちづくりを提唱しているわけですから、ぜひよろしくお願いをしたいと思います。  続きまして、ちょっとこれは2点目の問題に入らせていただきたいと思います。まず、私がちょっとお願いをしていました今回の地域の防災力を向上させるためには、何が一番いいんだろうというのは、決定打というものはやっぱり人だと思うんです。防災士というものがございます。この防災士、市長も専門的な知識を持つというふうに言っておりますが、防災士というのはこう定義づけられております。防災士とは、社会のさまざまな場で減災と社会の防災力向上のため活動が期待され、かつそのために十分な意識、知識、技術を有するものとしてNPO法人日本防災士機構が認定した者となっております。また、防災士に期待される役割というのは何か。防災士には、家屋、職場、地域のさまざまな場で多様な活動が期待されていますが、とりわけ地域の防災リーダーとしての役割を期待しています。その役割は大きく分けて3つあります。1つ目が災害時の公的支援が到着するまでの被害の拡大を軽減すること、2つ目が災害発生後の被災者支援の活動、そして3つ目が平常時の防災意識の啓発、自助、共助、活動の訓練という大きな期待される役割を持って防災士が今十日町市でも一生懸命頑張っていただいております。  この防災士、例えばこれは魚沼市の例でございますが、魚沼市は昨年度50名、希望者50名定員で募りましたら、倍ほど来たそうです、私もと手を挙げた方が。そんなんで、今年度も継続的に養成をすると。これは2日間受講いたしますので、最後に防災士の資格試験というのがあります。これ全額市の負担ということで、1人大体6万1,000円かかります。50人で305万の予算をつけて今年度は魚沼はされております。また、そういうふうな事例もありまして、防災士の役割というのは非常に地域に密接になってきている。また、長岡は独自の仕組みとして、これとあわせてやっぱり地域の防災リーダーの育成に努めておられる。妙高ですとか、上越ですとかも同じような形で今やっているわけです。市長は、そういうふうなことを結局防災力を向上させるために、この防災士に対する期待が非常に大きいと先ほどおっしゃいましたが、その防災士を育てていくということに対しては、具体的にお考えになっていることがあればお聞かせ願いたいと思います。
    ○議長(小堺清司君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   先ほども申し上げましたけども、いろんな研修にこの防災士の資格を持った方をお招きしてということはやっているわけであります。これ私もいろいろ勉強させていただきましたけども、これはなかなか受検、そして資格取得、登録にかなり今ほど議員がおっしゃったようにお金がかかるわけです。そういう中で、みずから名乗りを上げて、市内にも何人かいらっしゃるというふうに伺っておりますけれども、やっていただければ大変ありがたいことであります。自主防災組織、ご案内のとおり十日町市では今展開している地域自治組織と強い連携を持って動いていただいているところもありますので、そうしたところでいろんなご計画等がある場合には、またいろいろと情報提供などして、そういったものを市としても活用しているわけですので、そういったことでまたご支援できることがあればまたしていかなきゃ、そういったことも検討していかなきゃいかんかなというふうに考えておるところでございます。 ○議長(小堺清司君)   宮沢幸子さん。 ◆8番(宮沢幸子君)   市長、十日町は新潟県でもこの自主防災組織の研修ですとか、非常に取り組んでいる、先頭をいっている市じゃないかなと私は思っておりますし、実際そういうふうにもお聞きしております。また、ほかの市も十日町市をまねていこうというぐらい今取り組みの中では進んでおります。しかしながら、今市長のおっしゃった防災リーダー研修、市が県の委託でやっているもの、これは非常にありがたいことでありますけれども、現状では地域のいわゆる会長さんですとかが1年で交代します。その会長さんが出てこられて、同じ人がより広く深くの知識を得るということにはならないんです。毎年新しい方にまたかわっていくと、これも大事なことだと思うんですけども、本当にそこの地域のリーダーとしての人を育成しようと思ったら、ちょっと足りないんじゃないかなと思われます。  ですので、ぜひ私はこれは提案でございますが、例えば市長が特命で任命するような地域の防災リーダーというような形の何か養成機関をひとつつくっていただいて、そこで1回の研修でなく、本当にちょっとスキルの上がるような研修をしていただいて、そして地域に戻っていただくと。その方は会長さんじゃないから、ずっとその地域でその地域の防災リーダーという名前のもとにいざというときに先頭になって活躍していただける。そういう形をとれないのかなと、そんなことをちょっと思っておりますし、私の中ではぜひそういう方々がその研修を受けた後に防災士の資格があったほうがよりいけると思ったときに、市のほうからその助成をしていただければなと、そんな仕組みづくりをお願いをしたいなと思っておりますが、少しご答弁をいただけますでしょうか。 ○議長(小堺清司君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   十日町市は、たび重なる災害も経験いたしました。そういう中で、NPOぼうさいも非常に早い段階で、中越大震災の前に立ち上がって、非常に先駆的に頑張っていただいております。そして、先ほどお話ししましたけど、各地域自治組織と連携するような形で、地域の自主防災組織が動いているというのは非常にありがたいことだなというふうに思っておりまして、議員からもある意味県内でも先を進んでいる組織ができていると言っていただいたわけですけど、そのようなことも実際あるんじゃないかなというふうに思っています。  そういう中で、またさらに例えば前回の災害時、消防団の諸君のすばらしい活躍があったわけであります。そういったことで、いざとなれば実際に動いて成果が上がる組織が既にあるというふうに思っておりまして、非常に頼もしく思っておりますが、先ほどおっしゃったように多分その実地で学んだものプラスアルファのものがこういった資格取得の過程で獲得することができるんじゃないかというふうに思います。そういったことで、地域の防災リーダーという新しいものを市長が任命するというのは、これまたちょっと検討しなきゃいけませんが、いずれにせよ、そういうふうな方が出てきた場合には、そしてまたそちらのほうからそういうご希望がある場合には、他市の事例などを見させていただきながら、新たなそういう制度の勉強なんかもしていかなければなるまいというふうに考えております。 ○議長(小堺清司君)   宮沢幸子さん。 ◆8番(宮沢幸子君)   ありがとうございます。私も本当に十日町市がこの防災で新潟県を引っ張っていっている仕組みをつくっていける、そんな十日町市になっていただきたいし、今それができると私は思っております。私も昨年この防災士の資格を取ってまいりました。これは、2日間東京に缶詰で行ったわけでございますけども、やはり時間がかかる。そして、東京まで遠方であるということで、本当にその気がなければ行けません。しかし、行って受けた講習、研修ですとかは、非常にすばらしい講師の方、また大勢の全国の仲間の方がいらして、非常に楽しく、また有意義に過ごさせていただいて資格を取ってまいったという経験を自分でしております。そんなことで、それを知識、自分のスキルを高める、本当にそのためにも、ぜひ意欲のある方にはこの助成制度は出してあげてもいいんじゃないかなと。魚沼ですとか、上越ですとかも、反対に先生方をこっちに呼んできて、ここの場で受講できると、資格が取れるというやり方なんですが、そうすると確かに大勢の方が一度に防災士になれます。  しかし、私は防災士というのは、数じゃないと思っているんです。数じゃないと思っていますし、また名前だけでもいけないと思っております。やっぱり資格保有者だけがいっぱいいても、本当に地域の防災力の向上につながるのかな、そうではないんじゃないかなと。もっと効果的に防災士の資格取る前に、もっともっとやれることがあるし、やって勉強していただくこと、それを通り越してから防災士の資格を取っていただければなおかつ生きた資金の使い方というか、本当に大きなお金をここにどんと投入するのも、これは決して防災士が災害になればいろんな知識を持っていますと言いますけども、今私が自分に問われても、そんなに知識なんて持っていません。これから勉強しなくちゃいけないと思っております。だから、資格を持っているだけではだめなんです。それをどう活用していくかというのをちょっと考えていかないと、せっかくのこういう事業がもったいない結果に終わるような気がして本当になりません。確かになるだけでもすごく勉強にはなるんです。ただ、本当によりよいやり方をしていただきたいなと思っています。  また、きょうの夜でしょうか、ひとサポの防災の講演会がございます。こういうところにもまたぜひ大勢の皆様から出ていただいて、やっぱり自分たちの意識を高めていく、やっぱりそういうことは常に触れていかなければ意識なんて高まりません。ですので、ぜひそういうところにもまた皆さんからおいでいただいたりするのも必要なのかなとも思っております。  また、これは新潟防災ネットワークというNPO日本防災士会の新潟支部の支部長さんの言葉でございますが、災害は備えあれば憂いなしとよく言われますが、より正確に言うならば災害は備えた分だけ憂いなしです。想定される被害の内容や大きさに対して、どの程度備えたのか具体的に知り、その防災対策の不足を補う計画をつくり、備えを厚くすることが大切となりますと、私も全くそのとおりだなと。やっぱり備えた分だけ憂いなしなんだなと、そういうふうに痛感いたしました。また、過去に発生した災害は、必ず繰り返されると、これも間違いのないことでございます。必ずまた発生します。平時にどれだけの危機管理、危機意識を持ち続けられていくのか、この意識が強い地域が災害に強い地域になるんだと思っております。市長、さっきの中でもぜひそういう仕組みをつくっていただいて、また意欲のある方には防災士への道も市が助成していただける、明言はなさいませんでしたけど、私は勝手にそう捉えておりますので、ぜひその方向性でお願いをしたいと思っております。災害が起こる前の防災活動、これにご尽力をいただきますことをお願いを申し上げまして、一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(小堺清司君)   暫時休憩いたします。              午後 1時39分    休  憩                       〇                                     午後 1時54分    開  議 ○議長(小堺清司君)   休憩前に引き続いて会議を開きます。                                                   川西地区街路計画について     信濃川西縦断線について ○議長(小堺清司君)   北村公男君。 ◆29番(北村公男君)   川西地区街路計画についてと信濃川西縦断線についての2点を質問させていただきます。  川西地区街路計画についてでありますが、この街路計画事業は千手地域において主要地方道小千谷十日町津南線のうち、国道252号線上野交差点から旧十日町市町村界稲葉までに計画された3・4・1号中央通り線、都市計画通路の県信川西支店から発電所入り口まで約700メートル、幅員18メートルうち車道6メーター、路肩幅片側2.5メーター、歩道片側3.5メーターに県道十日町線の一部を含め改良整備する事業であります。この道路の沿線は、旧川西町において最も住宅が連檐している地域でありまして、この地域にとってまさにライフラインであり、十日町市役所川西支所、コミュニティセンターを初めとする公共施設、また川西中学校、川西高校といった教育施設、さらには旧川西町が平成11年度から取り組んできた賑わい空間創出事業により整備されてきた年間20万人を超える入館者のある千年の湯や水中運動による健康増進を目的とした健康プールがあり、これら施設を利用する人たちの通過路線となっています。  この路線は、いわゆる商店街は形成していませんが、商店が住宅と混在しており、日常品を中心に事業を展開しており、都市計画法上では、近隣商業地域という用途指定がなされており、地域とこれを包括した中での中心市街地活性化法上の計画地域があります。しかし、歩道の設置のない箇所のある当路線において、歩行者や自転車などの交通弱者と自動車が混在し、利用する道路となっているため、交通の面でも危険な道路であります。現在この事業も姿をあらわし、残すところ平成25年度予算も四郎兼交差点から発電所入り口までの最終区間の道路改良、用地買収、家屋調査及び移転補償等を実施、早期の完成が待たれるところであります。  次の点について伺います。県信用組合川西支店から発電所入り口までの間、公共街路事業として平成16年度に事業認可されて以来9年が経過、事業も見通しが見えてきました。この間水害、豪雪、地震と災害続きとなり、予算のやりくりに困難したかと考えられますが、この事業の完了年度と最終事業費見込みを伺いたい。  2点目として、主要地方道小千谷十日町津南線の3・4・1号中央通り線は、合併前の十日町市町村界から国道252号線上野交差点の間に計画された都市計画道路です。近年少しずつ流雪溝等が整備され始め改良されてきましたが、大雪になると大型自動車のすれ違いが困難な場所も見受けられ、通勤、通学に難儀いたしております。交通安全対策等からしても、中屋敷、上野方面への街路事業の早期継続事業に向けてについて伺います。  2点目として、信濃川西縦断線についてであります。小根岸のJR放水路にかけられる橋りょうが今年度完成します。現在整備が進められている妻有大橋までの取りつけ道路について、次の点について伺います。  妻有大橋までの取りつけ道路の位置などの計画について、2点目として、取りつけ道路は水田地帯であることから、農作業車と一般自動車との関係と交通対策について、以上伺います。 ○議長(小堺清司君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   それでは、北村議員の1つ目のご質問であります川西地区街路計画についてお答えをいたします。  まず、都市計画道路3・4・1号中央通り線の現在事業認可されている街路事業は、山野田から中央町までの間で、延長708メートルでございます。事業主体であります新潟県十日町地域整備部道路課に確認をいたしましたところ、この区間の事業完了は現時点では平成27年度を予定しているということでございます。また、事業費につきましては当初認可時点では20億500万円でしたが、現在の予定総事業費は約23億円とのことでございました。  次に、中屋敷から上野方面、また山野田から稲葉方面への街路事業の継続についてでありますけども、事業を継続して実施してほしいとの地元の熱いご要望も折に触れて伺っております。しかしながら、新潟県の街路事業の予算配分を考えますと、現状では1カ所を進めるのが精いっぱいの状況と伺っております。このため現在認可された事業区間の完了にめどがつきました時点で、他地区とのバランス等を勘案した上で、次の街路事業をどこにするかの優先順位をつけていく必要があるというふうに考えております。また、一方では今後とも2地区同時での街路事業の実施が可能となるよう要望していくことも必要であるというふうに考えます。  次に、2つ目のご質問であります信濃川西縦断線についてでございます。小根岸集落から妻有大橋方面へは、現在JR放水路先までの延長460メートルの整備を進めておりまして、放水路にかかる小根岸橋も昨年12月に竣工いたしまして、当区間の道路整備はことし秋に完成する予定でございます。また、この区間のほかに小根岸集落内の急カーブで見通しが悪い箇所、延長にして160メーターの整備もあわせて進めております。この集落内の工区は、用地測量までが完了しておりますけれども、今後は物件の移転等もあり、完成までには4年から5年はかかるものと見込んでおります。市の方針といたしましては、当面はこの工区の早期完成を目指しておりまして、その先の妻有大橋に至るまでの道路計画につきましては、現工区の完成のめどがある程度立った時点で進めてまいりたいということとしております。したがいまして、現段階で計画ルート、また計画幅員、整備手法について、具体的なお答えができる状況ではございませんが、今後計画を立てる段階では、地域の皆様と十分お話し合いをしながら進めてまいりたいというふうに考えております。  次に、農作業車と一般自動車との交通対策についてでありますけれども、本線が整備されますと、議員ご指摘のとおり一般の通過交通がふえ、農耕車等との安全をどう図るかについての検討も必要となります。これにつきましても、今後ルートや幅員の計画を進める段階で、具体的な検討を行ってまいります。以上でございます。 ○議長(小堺清司君)   北村公男君。 ◆29番(北村公男君)   冒頭に建設課長に少し伺いますけれども、この中央通り線の、その前に3・4・1号という意味、この前私聞き取りで伺いましたけれども、皆さん傍聴されている方どういう意味かわからない方があると思いますので、説明をお願いしたいと思います。 ○議長(小堺清司君)   都市計画課長。 ◎都市計画課長(桾澤伸司君)   3・4・1号というふうに通称我々も申しておりますけども、例えば3については、道路のことを申します。2だったら公園とか、そういった意味で分けています。次に、5、ここでは3・4・1とか、3・5・2とか言っておりますけども、2番目の数字については、これは道路の幅員、規模をあらわしております。そして、最後の番号については、その都市計画、川西都市計画でございますけども、川西都市計画には3本の都市計画道路がございます。このためその第1号という、1番目ということで、川西では1、2、3号と3つの号があります。このような都市計画上の区分けをしておりまして、道路、規模、そして都市計画の中の順番というようなことで意味をあらわしております。以上でございます。 ○議長(小堺清司君)   北村公男君。 ◆29番(北村公男君)   この継続については、なかなか県は1カ所を重点的にやっていくということで、今市長のほうから2カ所同時進行でやっていけるようにというお話がございました。そういう中で、ぜひとも今政権がかわりまして、コンクリから人ということでやっていましたけども、ある程度公共事業、確かに我々の地域、まだまだそういう公共事業というものがこの地域にとっていかに大切かというものはここに住んでいる人であれば、痛切にわかっていることではないかと、そんなふうに思うところであります。  そういう中で、この道路が姿をあらわし始めまして、本当にグレーの落ちついた基調、そしていろいろまちづくり委員会、この街路計画をつくるために立ち上げて、各地区へ視察に行って、一番近い事例では昭和町の智泉寺様のあの通りがあります。あれが16メーター幅だそうでございます。先ほど申したとおり、この街路事業は18メーターの幅員がありまして、本当に適度に家が混在しておりまして、また屋根の形状も大体耐雪あるいは融雪の屋根というので、新しく建てられたうちは、みんなそういう形になって、ことしの冬の大雪の年でも、本当にふだんは雪が降って歩道を歩けないで、道路を歩く、そういうものがその間だけですけれども、非常に便利だと、住民の皆様が大変喜んでおったわけです。そういう中で、ぜひともこの事業700メーターくらいの区間を県がもっと延長的なものがなされればもっとよくなると。また、中屋敷方面にかけましては、当初川西が平成11年度に第5次の総合開発計画をしたときに、中屋敷地域までのある程度法線が示されて、以来中屋敷の集落の方も一緒になってこのまちづくり検討委員会に参加して、いろいろ研究したわけであります。そういうものが16年度に川西の県信前から山野田までと発電所通り入り口までの間ということで、本当に残念がった経緯があります。でも、やはり住民はこの道路の拡幅というもの、街路事業というものを強く望んでおりまして、今でも一緒になってまちづくり委員会を推進しているわけでございます。  それともう一つ、今拡幅を見越して中屋敷方面あるいは中島町方面もそうなんですけれども、うちを建てるときはある程度法線を見据えて一歩下がってうちを建てておると、そんな努力もしているわけです。そういうまた住民の努力に対しても、ぜひこの事業の継続を県に強く要望していってもらいたい。今見てのとおり先ほど申し上げた一部はできたわけなんですけども、今のまち通り見ますと、すごく空が広くて、あの昭和町とまた違った街路の町並みが出て、すばらしいなと思っております。今のできた一部ですけれども、市長の見た今の現状の工事の終わったところ、どんなふうに感じられますか、伺いたいと思います。 ○議長(小堺清司君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   川西地区千手の皆さんが本当に練りに練って英知を結集してつくられた町並みだなと本当にいつも感心をするわけであります。ゆったりとした道路と歩道、そしてそこにまたLED等の街路照明などを配して、そして千年の湯のほうへ展開していく。ひだまりプールがあると、支所があるというふうな本当に一つのああいった街路整備の見本になるようなすばらしいたたずまいといいますか、そういう環境が今もうじきもう完成するというところまで本当に来ているというふうに感じております。 ○議長(小堺清司君)   北村公男君。 ◆29番(北村公男君)   そういった事情の中で、また川西商工会等と研究しながら、街路灯のほうなんかも、今エコといいますか、LEDの電球を県道の規格の街路灯ではなく、独自に商工会等の力をかりて、また地域振興基金をそれに充ててやっていくと、それだけ一生懸命になっているということでございますので、本当にぜひ何度も申しますようですが、この事業の中屋敷方面あるいは中島町方面への計画を強力に推し進めてもらいたい、そんなふうに思います。  最初に言いました、これは口説きかもしれませんけども、やはり高校や中学生、ことしもそうなんです。バスがまだ高原田方面に行きますと、歩道もなく幅員も狭く、道路上を歩いて、また消雪パイプの水と雪のはねっ返りで、いろいろズボンが汚れたり、大変な難渋して、特に中学校、高校の方は困難して帰っております事情もぜひわかっておいてもらいたいと、そんなふうに思うわけでございます。  次に、信濃川西縦断線についてであります。本当にこの地域、またきょう今市長のほうから答弁がありました。まだまだ今の新しくかかったほうから妻有大橋方面にかけては、まだなかなか計画ができないと、そんなことでありますので、なかなか申し上げられませんが、将来的にはこの道の改良等も進めていかなければならない、そんなふうに思うわけでございます。また、この地域水田地帯ということを申し上げましたが、小根岸の新しい橋を渡りますと、妻有大橋まで人家としては一軒もございません。そういう中で、夏の作業中田植えから始まりまして、収穫まででありますけれども、農作業をしている、また農耕車の通りがすごくあると思います。そういう中で、これからこの改良に向かって、やはり地域民との話し合いというものを相当大事にとっていかなければ、そんなふうに思われます。そういう体制づくり的なものをどう考えているか、伺いたいと思います。 ○議長(小堺清司君)   建設課長。 ◎建設課長上下水道局長貴田幸吉君)   お答えします。  道路をつくるときあるいは改良するとき、これはどこの道路でも同じでございますが、十分ルート等につきましては、地元の皆さん、関係者の皆さん方と相談をさせていただきながら、計画を進めるということは、この路線に限らず全ての路線において、そのようにしておるところでございます。 ○議長(小堺清司君)   北村公男君。 ◆29番(北村公男君)   今現在沖立の水田地帯でありますが、1本市道が走っているということがわかりました。一番メーンストリート的なものが市道かなと思ったんですけども、それではなくて信濃川寄りのほうに1本かかっているという、その市道を見ますと、なるほど小根岸のほうまで道の形状は曲がっていますけれども、いわゆる幹線道路ではなく、その道であれば相当なまた信濃川寄りですし、今の沖立の下島の幹線道路というものが割と整備されて、また自動車の逃げるちょうど幅もとってあったりして、交通にこの道路のほうがいいんではないかなと思いましたけれども、やはり農作業車とか、農作業の人がいますと、じゃこっちのほうが便利なのかと思っております。その幹線道路とかではなく、市道を簡単に農道にかえられるか、それちょっとわかりませんけれども、取りつけて道の形状、通勤とか、そういう場所になりますと、現在の農道幹線といいますか、そういうほうがずっと便利かと思いますけれども、そういう市道と農道の施設がえというものは簡単にできるんでしょうか、そういうものを伺いたい。 ○議長(小堺清司君)   農林課長。 ◎農林課長(森治君)   基本的に道路法に基づきまして認定されている道路、公道と言われるもの、国県道、市道あわせてその範疇になりますので、農道は道路法の傘下にございませんので、基本的にはそこの行ったり来たりというのはないものだというふうに思っております。 ○議長(小堺清司君)   北村公男君。 ◆29番(北村公男君)   いずれこの橋がかかりますと、また取りつけ道路がよくなりますと、木落あるいは三領、小根岸の方が十日町市街地への通勤、通学あるいは買い物ということで非常に便利になると思います。ひいては、真人の方面からも入ってくるんではないかと。また、この道の整備、交通安全対策を踏まえて、立派に整備していってもらいたい、そんなふうに思いまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(小堺清司君)   本日の議事日程は終了いたしました。  お諮りいたします。第5日目の会議は3月13日午前10時に開きたいと思います。これにご異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小堺清司君)   ご異議ないものと認めます。  よって、第5日目の会議は3月13日午前10時に決しました。  本日の会議はこれにて散会いたします。              午後 2時21分    散  会...